工房 悠では、仕上げ生地調整のサンディングは通常、ベルトサンダー(三点ベルトサンダー)という機械で行っている。これは10cm幅4m長さのサンディングベルトを回転、移動させ、加工物にパッドを当てながらサンディングするもので、とても性能が高い。これは強力な電動機を駆動させ一定のスピードでベルトが移動するので、均一、高精度の生地調整を獲得できる。
木工所によっては研削作業の一切を鉋を活用することなく、このベルトサンダーを研磨ではなく、研削工程に使っているところがある(最初これを見たときは本当にボクは腰を抜かしました)。
番手も従って #80 or #120 あたりから開始するようだ。(通常研磨作業は #240〜#400)
生産性を上げるためだが、結果どうなるかというと、平滑性は確保できず、板面はうねります。春材、晩材の繊維の堅さの違いでいわば[うずくり]になってしまいます。(俺たちゃ、無垢の仕事やってる。というのだが・・・)
サンディングはあくまでも生地調整のための研磨工程だということについて確認しなければなりません。
対し、ポータブルサンダーはやはりパワー不足であり、また均一な表情を得ることはかなり難しい。
従ってポータブルサンダーの活躍場面は、このベルトサンダーにセットできないような大きさ、形状のものへのサンディングということになる。
種類も豊富だが、サンディング対象により選択することになる。
お勧めは「ランダムオービタルサンダー」(「BOSCH GEX125A GEX150A 」 など)
同タイプで強力パワーでは「1370 DEVS」があるが、「GEX125A GEX150A」が投入されてからは廃盤になったようだ。
コンパクト、安定性ということでは RYOBI [ S-500 ] が良いようだ。
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